「蕎麦つゆ」の作り方 |
"蕎麦つゆ"は十人十色の作り方があると思いますが ここでは、私のこだわりの"蕎麦つゆ"を紹介いたします。 特徴は、"かえし"や"出汁"作りで、鰹節の他に"焼きアゴ"と"乾燥香茸(こうたけ)"を使うところです。海の幸と山の幸が醸し出す、深い味わいの"蕎麦つゆ"です。
★"焼きアゴ"とは、有川湾で獲れた小ぶりのアゴ(飛び魚)を新鮮なうちに焼いて乾燥させたもの。 "香茸"(こうたけ)と"シシ茸"について |
★"本かえし"の作り方 |
材料 |
醤油(1800cc)、味醂(200cc)、砂糖(ざらめ)200g 日高昆布(20cm)、焼きアゴ(10本)、宗田鰹厚削り節・鯖厚削り節(各50g) |
作り方 1)鍋に醤油・昆布・焼きアゴ・宗田鰹厚削り節・鯖厚削り節を入れて1時間ほど漬け置きます。 2)1)を火にかけ沸騰寸前に昆布のみを取り出し、更に醤油を焦がさないように弱火〜中火で15分加熱する。この間、アクが出るので、こまめに取り除く。 3)火を止め、焼きアゴと厚削り節を取り出す。 4)別鍋で、味醂・砂糖を加えて砂糖が溶けるまで煮切って置く。 5)4)を3)に加える。 6)5)をこし布で濾す。
これを、冷暗所で1週間以上寝かす。夏場は冷蔵庫で保管する。
更に重要なことは、この出来上がった"かえし"をすべて使いきってはいけません。鰻屋さんのタレやおでん屋さんのスープも同じですが、継ぎ足しをして元祖の味を守っているのです。 |
★"だし汁"の作り方
材料
作り方 2)1)を火にかけ沸騰寸前に昆布のみを取り出し、更に20分煮る。
3)焼きアゴと香茸を取り出して、宗田鰹削り節・鯖削り節(各30g)を入れ更に5分ほど煮る。 4)3)をこし布で濾す。 5)残った香茸は、刻んで、茄子と油炒め(味付けは本かえしを使う)にするとしっかりした歯ごたえの一品になります。 |
★蕎麦つゆの作り方 "だし汁"に"本かえし"を味を見ながら好みの濃さ(味)まで加え、一度加熱して出来上がり。 |
参考資料
"鰹節"は以下のWebサイトから調達できます。 |
"乾燥香茸(シシ茸)"は以下のお店から調達できます。 「いわなや」 栃木県塩原町上塩原 TEL:0287-32-4604 電話で注文するときは、「乾燥シシ茸」と言ってください。 この店の「乾燥シシ茸」は国産品です。他店によっては外国産がありますが出汁の味がイマイチです。 |